漢方では、“舌診(ぜっしん)”と言いますが、舌は無数の毛細血管が流れており、全身の異変のサインが現れやすい場所の一つです。
たとえば、舌に歯型がついている
歯型がつく!ってことは、舌がむくんでいるってことです。歯痕舌(しこんぜつ)っていうんですけどね。
水代謝が悪いので、むくみやすい、めまいが起きやすい、お通じが悪い… そんな感じをイメージします。
こんどは、舌の厚みが薄くて、乾いているのが、わかりますかね?
こういう方は、“陰虚”タイプです。
陰虚とは、陽が多くて陰が少ないこと。 陽=熱が多くて、陰=水や潤い が足りないってこと。
たとえば、全身アレルギーで炎症が強い、ストレスで常にイライラしている、高齢の方で潤いが足りていない・・・そんな感じです。
たまに、妊活の方にこういう方がいらっしゃいますが、こういう舌ってことは、陰虚だから、変に体を温めようとしないほうがいいわけです。この状態で体を温めると、どんどん卵子も乾いちゃいますよね。
舌が、裂けてる、亀裂が入っている、『裂紋舌(れつもんぜつ)』っていうのですが、これは、気虚タイプの方に多いです。
気虚タイプっていうのは、体がエネルギー不足ってこと。元気がない、自律神経が乱れている・・・って感じ。
だから、元気がでるような漢方薬がいいですよね。
その他にも・・・
苔がない鏡面舌
苔が白くなっている
苔がまだら模様になっている・・・
なんていう舌もあります。
また、自分の血液状態をチェックするなら、舌の裏です。
ベロの裏が、右のように、黒く静脈がくっきりと見れる!これは、瘀血(おけつ)ですよね。
つまり、血液がドロドロって感じです。
ちなみに、これが理想の舌。子供に多いですかね。
舌は、簡単に体の体質をチェックできる一つの指標です。参考にしてみてください~^^